2010年11月16日火曜日

Speed King


F-1。今年もあっという間にシーズン終了…

あんま優勝しなくてもコンスタントに二位とか三位に入ってりゃいつの間にかチャンピオンっておかしくね?…ていうことで今年から大幅に変更されたポイントシステムのおかげで、最後までもつれたチャンピオンシップ。

優勝すれば一気に25ポイントだもんね。
結果的にシーズン通して圧倒的に速かったレッドブルがコンストラクター一位、ベッテルがアロンソ→ハミルトンと塗り替えられてきた最年少記録を更新してワールドチャンプに輝く順当な結末でしたね。

思えば’07年、ヘビーウェットの富士で表彰台圏内を走りながら、セーフティーカー先導中に先行するウェバーに追突しガレージでガックリうなだれ悔しがるなんてこともあったけど、その後レッドブルのサテライトチームであるトロロッソに初優勝をもたらすなど、スピードスターの片鱗は早くからきらめいてましたね。

近い将来必ずチャンピオンになると言われてたけど、F-1デビューからわずか三年っていうのは間違いなくレースの神に愛されてるよ。初年度や二年目にチャンプってのもいるけど…

F-1ドライバーってのは世界中から選りすぐりの20数人が集まってる訳で、みんな速いのは当たり前、ホンのわずかなツッコミやブレーキング、メンタルの差で1/1000のしのぎを削るウルトラシビアなスポーツですよね。

いい資質を持ってても陽の目をみずに消えていくドライバーも多いなかでワールドチャンプになるってのは、実力以外になんかもってないと無理だよね。

どの世界でもそうだけど、その道の神に愛されてる人ってのはあきらかに非凡な輝きを放って人々を魅了するよな。

個人的にはアロンソ=フェラーリのファンで一押しだったけど、最終戦の時点でポイントリーダーながらおしくも移籍初年度のチャンプ獲得はならず…

でもマシン的には三番目くらいの出来のシーズンでここまで食い込んだってのはアロンソのポテンシャルが改めていかに凄いかを物語ってます。

Twitterにはトップドライバーの多くがアカウントを持ってるみたいだけど、レース後のつぶやきには雑誌では読めない人間臭いキャラが垣間見れて、新たな楽しみかたが出来るスゲー時代だな。

来年はタイヤがブリジストン→ピレリに変わって、また各チームはマシン開発に苦労すると思うけど、そこがまたみどころになるだろうな。

日本に関わりがあるものがまたひとつF-1から消えていくのは残念だけど…

最後に触れずにおれない我らが小林可夢偉!
これまでの日本人ドライバーが背負っていたある種の悲壮感は全くなく、屈託ない笑顔でジョーク混じりにインタビューに答え、非力なマシンで神がかりなオーバーテイクを魅せる様は、将来必ず表彰台に登ってくれそうなワクワク感を与えてくれる。

ホンダもトヨタもブリジストンもいない来年以降の日本F-1人気は、君の活躍にかかってる!

がんばれ〜! あびる優ともうまくやれ〜(笑)